top of page

Column:女子野球ワールドカップ2026、米国ロックフォードで開催決定

2025年6月16日

便利箱/小田

〜歴史ある地で、新たな舞台が幕を開ける〜

2026年に開催されるWBSC女子野球ワールドカップのグループステージ開催地として、アメリカ・イリノイ州ロックフォードの「International Women’s Baseball Center(IWBC)」が選ばれました。女子野球の歴史と現在、そして未来が交差するこの地で、世界の強豪チームが熱戦を繰り広げます。

ロックフォードと女子野球の深いつながり

ロックフォードは、1940年代に存在した全米女子プロ野球リーグ「AAGPBL」の名門チーム「ロックフォード・ピーチズ」の本拠地として知られています。このリーグの物語は、映画『プリティ・リーグ』でも描かれ、女子野球の歴史を語る上で欠かせない存在です。

その伝統を受け継ぐ形で誕生したIWBCは、現在も世界中の女子野球を支える中心的施設。今回の開催地選定は、その意義を象徴する出来事と言えるでしょう。


新フォーマットで展開されるW杯2026–2027

今回の女子野球ワールドカップは、従来とは異なる2年制のフォーマットで開催されます。

・2026年:グループステージ(予選)

18チームが3つのグループに分かれ、ラウンドロビン方式で対戦。

・2027年:ファイナルステージ(決勝)

各グループの上位2チーム+ワイルドカード2チームの計8チームが進出し、優勝を争います。

ロックフォードでは、3グループのうち1グループの予選試合が開催される予定です。


IWBCの施設と大会受け入れ体制

IWBCは、野球場やトレーニングエリア、女子野球の歴史を紹介する展示スペースなどを備えた、女子野球に特化した数少ない拠点です。国際大会の開催に必要なインフラが整っており、選手・関係者・観客を迎える準備が万全に整っています。

また、地元自治体やボランティア団体も全面的に協力する体制が構築されており、地域ぐるみで大会を成功へと導く意気込みが伝わってきます。


ree

なぜロックフォードが選ばれたのか

WBSCが開催地としてロックフォードを選出した理由は、以下のような要素が挙げられます。

・歴史的背景:女子野球のルーツを持つ地域であること

・施設の充実:国際大会の開催基準を満たす環境が整っている

・地域の協力体制:行政・民間ともにスポーツ文化推進に積極的

単なる「試合の場」としてだけでなく、「女子野球の意義を再確認する場」として、ロックフォードは最適な場所と評価されました。