
2025年3月25日
便利箱/小田
埼玉西武ライオンズ・レディースが二連覇!! エイジェックは、王者から5点を取り追い上げるも準優勝に
3月22日(土)と23日(日)の2日間、エイジェックさくら球場、とちぎ木の花スタジアム、國學院大學栃木学園硬式野球場、宇都宮清原球場の4会場で開催された「栃木市杯第5回栃木さくらカップ2025 フリーの部」は、埼玉西武ライオンズ・レディースの優勝で幕を閉じた。
埼玉西武ライオンズ・レディースは、昨年に続いて二連覇。 2023年では、読売ジャイアンツが優勝、同年3位タイにハナマウイ、昨年3位タイに入った大阪体育大学など、ここ2年の間で上位に食い込んでいるチームが不参加となる中での二連覇は、流石の一言。
初戦は、BANDITS Girlsを5対3で破った至学館大学と対戦、6対1で至学館大学を退き、準決勝では、はつかいちサンブレイズを7対5で破った桃山学院教育大学を10対11で破っての決勝進出。準決勝での桃山学院教育大学戦は、あわや敗戦となりそうな結果となったが、競り勝つ力を備えているのが埼玉西武ライオンズ・レディース。
今大会の結果を見ても、全国的に埼玉西武ライオンズ・レディースが頭一つ抜けている印象が伺える。
決勝戦で敗退してしまったエイジェックは、2022年以来3年ぶ りの決勝進出で、対戦相手も同じ埼玉西武ライオンズ・レディース。リベンジを期した対戦となったが、先制を許し厳しい戦いの中で5点を取り2点差まで追い上げたのは流石の実力。最終的に、2点を追加され万事休す、悔しい準優勝となった。
エイジェックは、決勝に進むまで、初戦で仙台大学を9対2で下し、2回戦では、東海NEXUSを8対0で完封、準決勝では、東近江バイオレッツを8対2で下しており、安定した投手力と守備を兼ね備えた中で、着実に得点できる能力がある。
このエイジェックを下した埼玉西武ライオンズ・レディースの力は、やはり、圧倒的なものがあると言えよう。
ここで、対戦成績を振り返ってみる。
【1回戦】
エイジェック 9-3 仙台大学
アサヒトラスト 1-10 東海NEXUS
東近江バイオレッツ 2-1 日本大学国際関係学部
福井工業大学 33-0 関東準硬式レディース
はつかいちサンブレイズ 5-4 尚美学園大学
GOLD’s GYM BASEBALL CLUB WOMEN's 10-11 桃山学院教育大学
至学館大学 5-3 BANDITS Girls
※埼玉西武ライオンズ・レディースはシード
【2回戦】
エイジェック 8-0 東海NEXUS
東近江バイオレッツ 3-2 福井工業大学
はつかいちサンブレイズ 5-7 桃山学院教育大学
至学館大学 1-6 埼玉西武ライオンズ・レディース
【準決勝】
エイジェック 8-2 東近江バイオレッツ
桃山学院教育大学 10-11 埼玉西武ライオンズ・レディース
【決勝】
エイジェック 5-9 埼玉西武ライオンズ・レディース
全15チーム中、クラブチームが9チーム、大学チームが6チーム。
大学6チーム中3チームが、クラブチーム相手に初戦を突破、2回戦以降に進んでいることと、対戦成績も大量得点での勝利や競り勝っていることを見ると、大学チームが着実に実力をつけていることが伺え、今後の大学チームの活躍がとても気になり、楽しみである。
ある意味、クラブチームと大学チームの差が少なくなってきている(もともと実力差がないのかもしれませんが…)とも言えるが、昨年2024年の「第20回 伊予銀行杯 全 日本女子硬式野球選手権大会」では、神戸弘陵学園高等学校が決勝戦で読売ジャイアンツを破り、優勝していることも踏まえると、クラブチームも大学も高校も、どのチームも実力差が拮抗している中で、世代の中での実力差が出てきている、ということなのかもしれない。
「栃木市杯 栃木さくらカップ」の良いところは、初戦で敗退したり、2回戦で敗退したとしても、その後、交流戦という形で、全チームが必ず3~4試合組まれるところ。折角、遠方に赴いているのに1試合で終わってしまっては、物足りなさがあるが、しっかり試合が組まれるのは、嬉しいところ。
先週の3月17日(月)から開催されている「第26回全国高等学校女子硬式野球選抜大会」の決勝戦が4月6日(日)に東京ドームで開催される。既に準決勝までの対戦(履正社 対 福知山成美、高知中央 対 神戸弘陵学園)が出ているが、どのような結果になる のか注目していきたい。